届いてるかな

たまに、おじいちゃんのことを思い出す。
おじいちゃんが死んでから一年が経った。
死ぬ前は、別にそこまで会いたかったわけでもないし
お正月も面倒臭かったから行かなかったりしてた。

でも

今は物凄く会いたい
会って、いっぱい謝りたい。
そして一度も見せる事が出来なかった制服姿を見せたい。
もう絶対に叶わない願いだけど
いつもおじいちゃんを思い出すとそう願った。

辛いとき、嬉しいとき、悲しいとき、楽しいとき

いつもおじいちゃんに報告してた。
空を見上げて
手を合わせて
目をつぶって・・・

すると
おじいちゃんはいつも
私を励ましてくれた。
時には風になって
時には月になって
時には雲になって

それが分かったとき
嬉しくて嬉しくて
ずっと泣いてた。

そうするとまた
優しい風になって
私の涙を拭ってくれる。
本当に優しいね

おじいちゃんに涙を見せたのは
小学校低学年の時以来だよね。
あたし以外の家族が墓参りに行って
あたしは車酔いが嫌でお留守番して
1人で寂しくて、声を上げて泣いた。
おじいちゃんはそんな私の頭を撫でて
優しく「大丈夫だぞ」って言って
甘いたまご焼きをくれたよね。
あの時はまだちっちゃくて
何も考えてなかったけど
今思うと
本当にわがままな子だったね
ゴメンね・・・

本当にゴメンね







おじいちゃん







大好きだよ














ねぇ
今、私の近くにいてくれてますか？

血の繋がってない関係だったけど
あなたは私にとってたった一人の
掛け替えの無いおじいちゃんだよ

できた孫じゃなくてごめんね
わがままばっか言ってごめんね
おねだりばっかしてごめんね
会いに行かなくてごめんね
側に行ってあげなくてごめんね
制服姿見せれなくてごめんね
死んじゃった後に
こんな後悔ばっか言ってごめんね

大好きだよ
大好きだよ

本当に大好きだよ





ありがとう。